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ミスを犯すということ。

以前にも書いたように、人間誰しもミスは犯す。特に時間がない時や膨大な量の業務を処理しなければならない時には、必ずと言っていいほどミスを犯すことは、私自身の経験からも言える。
今回の冬季オリンピックを見ていて、ちょっとしたミスでメダルを逃すのが世界のトップクラスのスポーツ競技だということを何度も感じた。ミスを犯してはならない競技は緊張感に溢れていて、20代のアスリートたちを見ているとかわいそうなくらいになる。逆にサッカーはミスの連続で90分内に数回のチャンスをものにすれば勝てるという、逆の意味で目を離せさせない持続しにくい緊張感もある。
STAP細胞はミスだったのかどうかの事実は分からないが、「未熟な科学者」と理化学研究所が言うように、まだ小保方さんは若い。そんな若い彼女が世界を驚かせるような大論文を何度も書き直し、書き直し、それでミスがあったとしても、まあしょうがないかなというレベルだと思う。
昨夜、NHKスペシャルで「メルトダウン」の特集を放送していた。未だに分からない原因。これは設計、あるいは構造上のミスではないのかどうか。いやいやミスだらけだから今の状況にあるのだと思うし、ミス以前にずいぶん前から「嘘」はあった。朝日新聞の「プロメテウスの罠」の連載でもその嘘を連載しているが、国もずいぶんと大きな嘘をずっと言ってきた。
音楽家の件は触れるまでもないが、「過失によるミスか、それとも故意による悪意か」ということは大きな違いだが、ミスを犯させる背景があることが重大だと思う。オリンピックのプレッシャー、スポンサーのプレッシャーだったり、世界をリードする科学界の激しい競争原理だったり、国ぐるみの大芝居だったり。そしてなぞの飛行機はどこへランディングしているのか、これも「LOST」そのものを見ているような大きな芝居かもしれない。
広告を制作する上で、ミスはあるが、嘘はいけない。芝居は演出だ。今週もミスを犯さないように過ごしたい。

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