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記憶に残る1本。

今年は新年からずっと波がなく、小波ばかりの日々だった。

都心でも雪が降り、積雪の注意報あるいは警報まで何度か出たが、降る降る詐欺ではないが、雪が積もるような南岸低気圧もなかった。

それが、ようやくこの週末にやってきた。

それは、2月11日の土曜日。

2月10日の金曜日、予報では都心でも積雪の大雪警報が出て、昼頃までは雪混じりの雨が降っていた。気温も低く、寒い一日で、南岸低気圧が関東沖を通過している気配があった。

そして翌日、2月11日土曜日の建国記念日。朝から荒れ気味ではあるが、うねりが湘南にも届いていた。潮の引きは昼前なので、ライブカメラで様子を見ながら、ゆっくり目の出発で、いつもの七里ヶ浜に着いたのはちょうど11時。げんこつには早朝からショートボーダーが詰めかけいるようで、駐車場は見慣れない他県ナンバーのクルマでいっぱいだった。するとすぐに先輩のIさんも到着。久しぶりのIさんの登場で、一気に期待は高まる。師匠のKさんも間もなく来る予定だったので、さっそく着替えてへの字を目指した。(下の写真は駐車場に到着してすぐの頃。この後サイズアップして、アウトから大きなうねりが入り始めた。)

への字でブレイク。

への字にはまだ5人くらいした入っていなかった。いつものN君とI君と仲間たち。最初はまだ潮が多く、うねりがあるものの、なかなかポイントを絞り決めずにうねりを見送る時間がしばらく続いた。それでも、徐々に面も整い始め、少し潮が引き始めてから、ポイントが分かりやすくなってきた。いつもの引きの時の割れ方とはまったく違って、アウトから大きなうねりが入ってくるのを見定めて、ポイントを探す、その慣れが必要だった。

10分か20分くらい間隔でやってくるセットで大きなうねりが盛り上がり、どこがピークか見定めてパドルを始めるが、大きなうねりなので、パドルで進みすぎると完全に巻かれてしまうので、そのタイミングが難しかった。徐々にサーファーも増えてきて、左右の確認、イン気味で待つサーファーたちを確認すると、なかなかテイクオフができなかった。なんとしても事故だけは避けなくてはならない。この大きなうねりでクラッシュしたら、自分はもとより、相手にも間違いなくダメージを与えてしまう。

そうこうしているうちに、師匠とNちゃん、Gさん、Hちゃん、Kちゃんなどいつもの顔ぶれが揃い、3ヶ月ぶりというCちゃんも入ってきた。N君もいつの間にか隣りにいて、タイミングやポイントを教えてくれた。と同時に、「宮崎さん、そろそろ慣れてきた頃だから、事故に気をつけろよ」ともアドバイスをいただいた。感謝だ。

アウトからパドル。

うねりが反り立った斜面でのテイクオフは怖いので、アウト気味から大きなうねりをパドルで追い、ピークでテイクオフを狙う。なので、誰よりもアウト気味に陣取って待つ。すぐ近くにはIさん、Cちゃん、N君がいた。そして、何本か大きなうねりにアタックをして、事故ることもなく滑ることができた。今までの小波では得られない感触がたまらない。もう少し横に走ることができればなおさらだけど、まだ多少面がボヨボヨしている感じもあったので、なかなかスムースには行かないが、それでもうねりのパワーを十分に感じながらのサーフを味わえた。

ゲッティング時にも何度か大きなセットをくらい、両足をつるなどヒヤッともしたが、2時間以上のセッションで身体はヘロヘロ。駐車場に上がると、いつもそんなボロボロになるまで入っていないで、と言われたり、今日はいいのに乗ってたよと何人かのサーファーに言われたりで、満足の一日だった。

これまでに何度か記憶に残る日がある。それは台風後の由比ヶ浜のサンセットであったり、Gと一緒にはいった由比ヶ浜であったり、大波の由比ヶ浜が2度ある。それと初めてのOポイント。七里ヶ浜でも思い出はたくさんあるが、これほどの実感を得たのは今回が初めてだった。しかも、師匠から試乗で借りているOKITSUのカオス9.0ftだったのもなにかの縁かもしれない。これはオールラウンドのボードなので、この日のような大波でもバッチリだと言われていたので、いい機会だった。

翌日の今日は全身がバリバリで疲労感も強く、ほぼ一日ゆっくり休んでいた。昨日入ったメンバーで、今日も入っていたのサーファーもいるようだけど、さすがに私には無理だった。

これまで、七里ガ浜では小波でも潮が引けばなんとかできるので、ヒザ程度の毎日だった。しかし、この日のような大波を経験してしまうと、やっぱり日を選ぶようになる。久しぶりにIさんが自分のクルマでやって来たということは、そういうことなんだ。

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