辻堂にオープンした、蔦屋書店の「湘南Tサイト」へ。
何と湘南、辻堂にTサイトができた。
代官山にTサイトがオープンしたのは、今から5年くらい前だったか。
年末に告知もせずにひっそりとオープンしていた。
まだそれほど知られていたなかったので、年末の喧騒とは別に、静かな佇まいが心地よかったことを記憶している。
年が明け、春先には話題のスポットとしてメディアでも紹介され、すごい人が押し寄せるようになった。
全国の自治体からも多くの人達が見学に来て、その中に武雄市の市長もいた。
代官山に大人の図書館を蔦屋の社長がつくる、という話を以前から雑誌社の人からも聞いていたが、なるほど我々世代には心をくすぐる仕掛けがたくさん隠されていて時間を忘れて過ごすことのできるスポットになった。
そんなTサイトが湘南にオープンしたので見に行って来た。
もともとパナソニックが開発しているスマートタウンの隣接地ということもあり、スマートタウンの視察も兼ねて行ってみた。
結論から言うと、郊外型ショッピングセンターのTSUTAYA版で、人集めにはいいかもしれないけど、ここで毎日の生活に必要なもの(本やCD)を買うという行為に結びつくのかなという印象だ。
日常とはちょっと違う、エンターテイメント的な時間を過ごすにはいいけど、欲しいものを買うという経済行為を伴わないと、テナントとして家賃負担をして入店しているお店のみなさんにはちょっと大変な気がする。
湘南Tサイトにはたくさんのテナントが入っていて、代官山とはずいぶん店舗構成が異なる。30のテナントと本屋の複合的な空間というが、似たようなテナントもあったり、足を踏み入れたお店が何のお店なのかも分かりにくい。渋谷のヒカリエもそうだが、シームレスな店舗レイアウトが人気のようだが、果たして散歩をするように買い物をしてくれるのだろうか。それに適した商品とそうでない商品があるから。
代官山と同じように3棟構成でできているが、3号棟は子供向けというコンセプトがしっかりしているので、これは湘南ファミリーには嬉しいかもしれない。ただし、2号棟と3号等の行き来がしにくいレイアウトなので、みんな横断歩道を渡らすに植栽の間を抜けて道路を渡ろうとする。しかも子連れが多いので、ここは改善した方がいいだろう。レジも3号棟だけは別に会計をしなければならない面倒臭さもある。
なぜか「千年こうじや」さんがあったので、麹しょうゆや麹ポン酢、あま酒などを買って駐車券をもらって帰った。
本当は音楽関係の本が欲しかったけど、何と音楽関係のコーナーもないというので、麹を買って帰ったという不思議なTサイトでした。