オールマン・ブラザーズのジェシカ。
昨日の夜、J-WAVEを聴いていたら、スーパーフライの志帆ちゃんがこの曲をかけていた。
彼女の年齢でこんな古い曲を知っているのも驚いたけど、嬉しかった。
スーパーフライはフリートウッド・マックのリアノンなどもカバーしているし、意外と我々世代がよく聴いていた曲のリズム感というか、お決まりのメロディが多く感じられるのも、なるほどど思わせてくれる。
何でこの曲をかけたのかは忘れたけど(スライド・ギターというとこの曲だったかな)、初めてこの曲を聞いた時に鳥肌が立ったと言っていた。
「憧れは1969。それがあなたの口癖で」という歌詞もスーパーフライの何かの曲にあった。
1969とは、イーグルスのホテルカリフォルニアでも「We haven’t had that spirits here since 1969」というフレーズがある。
それはウッドストックのあった年で、イーグルスはその年以来我々はあの時のようなチャレンジングなスピリッツはもうないよと唄い、スーパーフライは憧れている年だと歌った。
その1969年にデビューしたのがオールマン・ブラザーズバンド。そして4年後の1973年には60万人もの観客を集めた「サマージャム」に出演。
ザ・バンド、グレイトフル・デッド、そしてオールマン・ブラザーズ・バンドの3組のサザンロックだけでウッドストックの40万人を上回る動員だった。
デュアンとグレッグ・オールマン二人の兄弟を中心に結成されたオールマン・ブラザーズは、デュアンの事故死に続き、ベーシストも事故死という不幸を乗り越え、1973年に「ブラザーズ・アンド・シスターズ」が発表された。当時のリーダー、リッキーベッツに愛娘、ジェシカの名前のこの曲は、アコースティックギターから始まり、アップテンポで軽快なリズムの曲だ。もちろん大ヒットしたランブリン・マンも忘れられない。そして何よりもジャケットに移されたジェシカの写真、オールマン・ブラザーズの写真は、デュアンを失ってもブラザーズでやるぞという強い意志を感じさせてくれた。
オールマン・ブラザーズの曲は歌詞のないインストルメンタルの曲が多い。
このジェシカという曲もインストだが、とにかくスライド・ギターが泣くように冴えわたる。アナログレコードで聴くと、スライドギターの泣き具合がまたいい感じだ。