Tokyo Nice

洗練された音楽を聴かせてくれた、スティーリー・ダン。

IMG_2582スティーリー・ダンとの出会いは、このジャケットだった。
真っ黒な背景の中に佇む幽霊のような女性。しかも日本人。
ジャケットのタイトルは、aja。彩(あや)という意味だと知ったのは、この女性が山口小夜子さんという当時のトップモデルだったということを知った時だった。
このアルバム・リリース年でもある1977年、ニューズウィーク誌「世界のトップモデル 6人 」に アジアで初めて選ばれた日本のカリスマ・モデル、山口小夜子さん。彼女は高田賢三や山本寛斎との仕事で注目を集めていましたが、1972年、パリコレで最初に起用されたアジア系モデルとして話題を集めた。

ドナルド・フェイゲン(ヴォーカル、キーボード)とウォルター・ベッカー(ギター、ベース)のデュオのスティーリー・ダンは、とにかくメンバーがスゴイ。そしてその練りに練られたサウンドは一分のスキもなくまさに完璧」。
そのメンバーは、
ギター:ラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン、スティーヴ・カーン
ドラム:スティーヴ・ガッド 、ジム・ケルトナー 、リック・マロッタ 、バーナード・パーディ
キーボード:マイケル・オマーティアン、ジョー・サンプル
ベース:チャック・レイニー
コーラス:マイケル・マクドナルド、ティモシー・シュミット
サックス:ウェイン・ショーター、トム・スコット
などなど、そうそうたるメンバーで、スティーブ・ガッドはのちのちエリック・クラプトンのバックバンドも長年務めていて、個人的には大好きなドラマー。青山のブルーノートでも何度か彼のステージを観ている。

アルバムのタイトル曲「彩(エイジャ)」。間奏でのスティーブ・ガッドのドラムと、ウエイン・ショーターのテナー・サックスは、まさに圧巻。スリリングという言葉を超えた技の応酬で、二人にとってもベストなプレイではないだろうか。ドゥービー・ブラザーズにも参加していたマイケル・マクドナルドのコーラスが美しい「ペグ(Peg)」はポップなリズムで、ジェイ・グレイドンのギター・ソロも聴くことができる。

今聴いてもまったく色褪せないまさに名盤。アナログレコードで聴くと、懐かしさは倍増です。

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