集団的自衛権を機会に、靖国神社へ。

Tokyo Walk

初めての参拝。
特に意識はなかったが、今まできちんと靖国神社に行ったことがなかったので、ちょっと参拝してみた。
鳥居の大きさには圧倒されるが、それ以外は特に大きな特徴もなく、普通の神社という印象だ。この神社に多くの御霊の精霊が眠っていると言われても、特に何かを感じるわけでもなく、多くの観光客や仕事のついでに参拝するサラリーマン、近くにある法政大学の学生だろうか、若いカップルが木陰でくつろいでいるなど、どこにでもある神社の風景と同じだ。
ただ、大きな違いがある。この神社は創建が明治2年というから比較的新しい。氷川神社や何とか大社と言うと、天照大御神まで時代を遡ることもあり、500年から1000年以上前の創建が多い。明治維新以降にできたということで、近代の神社ということができるので、祀ってあるのが「神」というよりも「人」に近い神社なので、そこに靖国の一番の特徴がある。
そこでよくよく見てみると、そもそもこの神社には「神」が祀られておらず、お国のために一命を捧げて人々の霊を祀るというのが明治天皇のコンセプトだった。「国を靖んじる」と明治天皇が命名したように、愚かな戦争の犠牲になった人々の御霊を祀ろうというのが始まりだった。明治維新後の戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争(第二次世界大戦)などの国難に際して、『ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)として斉しくお祀りされています。』とある。

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本殿裏には大きな日本庭園が。
それよりも個人的に印象に残ったのは、本殿裏に隠れるようにある日本庭園。都心の真ん中にこんなに広々とした庭園があるのは鳥たちにとってもありがたいはずだ。しかも大きな池もあり、お決まりの大きな錦鯉が悠々と泳いでいる。秋にはきれいな紅葉も見られそうだ。それとお茶室が二つあり、毎週千家のお茶会で利用されているようだ。なぜか相撲の土俵まである。
それと、遊就館。戦時品の展示などがあるようだが、それは2階で入場料が必要。でも1階に本物のゼロ戦がある。これには驚いた。あまりにも太平洋戦争そのものの遺品だが、やっぱり男の子にはゼロ戦はカッコいいという風に見えてしまう。「この零戦は昭和49年(1974年)、南洋ラバウルの旧日本海軍航空基地で見つかった主翼胴体と、昭和59年(1984年)ミクロネシア、ヤップ島で発見された5機の零式艦上戦闘機を日本に持ち帰り、昭和55年(1980年)頃から復元が始まった。」(三菱4240-1号機)とあるから、本物だ。でも、我々世代でも戦争の武器というより映画「風立ちぬ」ではないが、どこか憧れに近い印象がある。それも60年以上の時間がそうさせてくれているのかもしれない。

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つまり、靖国神社は神々を祀った神社ではなくて、御霊が神化された神社であるという点に一番の特徴があり、諸外国、特に近隣アジア諸国から侵略戦争を行った張本人をなぜ拝礼するのかということだ。戦地に散った御霊を祀っていることは知っていたが、神々を祀っていないということは知らなかった。これも、長年東京にいながら知らずに過ごして来たことで、いまさらのように恥ずかしい。

最近、2000年の歴史のあるある都下の神社の禰宜さんのお話を伺う機会があった。最近は神社も収入が減ってきて、歴史だけではなかなか運営が大変だとおっしゃっていた。都心の一等地にこれだけの面積の神社があり、維持運営費も相当なものだと思うが、お賽銭だけではもちろんたかが知れている。氏子の代わりに全国各地にある戦友会などが寄付行為などで支えているのかもしれないが、寄付やボランティアだけではなかなか困難だと思うが、この辺りにも何か仕組みがあるのかもしれない。

それにしても今日は暑かった。人影少ない平日の午後、靖国神社は意外にも日本庭園がオススメだというのは発見だった。ゼロ戦もよかった。

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