Tokyo Gourumet

スモールフードというお店が渋谷にオープン。

渋谷の事務所の近くに、またひとつ新しいお店ができた。
実は4ヶ月も前にできていた。

夏前にオープンしたGOOD MEAL SHOPのあるビルの1階におでん屋さんができると聞いていたが、何と入口というかお店も通りの裏側になっているので、まったく気がつかなかった。先日の夜、ふらりと食事に出かけて見つけた。

カウンターだけの質素なお店で、スモールフードというコンセプチュアルな名前。
店内は小皿料理でいただくが、大皿でスモールフードをケタリングもするというスタイル。
10人も座ればいっぱいのカウンターには、古伊万里の小さなお皿が並び、カウンターの向こうで女性のシェフがポーションの小さなお料理を作ってくれる。もちろんお酒も飲めるが、食事だけでも気軽に寄れる感じのお店だ。

初めて寄っていただいたのは、秋ナスのカポターナ、香菜餃子と鶏そぼろの卵ご飯。どれも少量でリーズナブルプライスなので、一人で食事に行っても何種類かの味を楽しめる。ランチは営業せずに、夜だけ。それでも今週は予約で満席の日もあるというので、すでに人気店になっているようだ。私がおじゃました日も後から女性客が続々と来店していたように、女性に人気の小皿料理やさん、そんな感じのお店だ。何よりも女主人がこざっぱりした方で、ちょっとリラックスできるのもいいのかもしれない。

<追記>
実は初めてこのお店に寄った時、ポケットには2,000円しかなく、メニューを見ながら「2,0000円しかないからね」とオーダーした。「大丈夫ですよ」と主人が応えてくれたので安心していただいた。が、精算時に計算すると2,550円だった。これは困ったね、と言うと、彼女は笑顔で「いいですよ」ととても自然感じで応えてくれた。そこにはまた来てくれるでしょという意味と後でお金持って来てくれればいいですよという意味、お客さんなら信じられるよという意味、私が大丈夫ですよと言ったからという意味、様々な意味が見て取れた。
チェーン店やアルバイトのお店だったらこうは行かないだろう。名刺を置いていけとか連絡先を教えてとか言うだろう。でも、その瞬間にいいですよと言われたら、客はまた必ず行くと思う。そんな簡単なことだが、こんなことはあまりないことだと何だか嬉しくなった。翌日、畑で採れたナスとピーマンを手土産に再びそのお店を訪れたのは言うまでもない。彼女は笑顔でナスを喜んでくれた。もちろんお金も払ったけどね。

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