神田のスヰートポーヅ。
ここも変わらないお店。
神田の神保町交差点近くにある餃子の専門店、「スヰートポーヅ」。
スイートではなくスヰート。
「美味しい餃子」という意味らしい。
昭和5年に中国の満州大連で餃子店を始め、5年後に帰国して終戦まで営業。
戦後、昭和30年に中国大連時代の店名である「スヰートポーヅ」として再開したという。
餃子は「チャオズ」と呼ぶのが正しく、中国での方言が訛った言い方が「ギョーザ」となったらしい。
餃子の「餃」の字は食べ物を混ぜあわせて「あん」にする意味で、中身の材料にはエビ、なまこ、椎茸、ニラそして豚肉などを入れて作るのが一般的で、お正月などの祝いごとのあるときに食べる習慣があったらしい。それも揚子江より北部の中国で食べられ、南部地方では代わりにそばを食べるのが一般的だったという。
ここスヰートポーヅの餃子は中国北部で昔から食べられていた豚肉の餃子で、日本人好みの焼き餃子だ。
お正月には中にお金を入れた餃子を混ぜておいて、それを食べ当てた人は今年はいい年になると喜ばれてきたという。
それだけ人々の生活に馴染み深く、好まれているのは今も昔も変わらない。
餃子中皿(12個入り)750円。
餃子が8個の餃子定食は820円。
メニューの裏に歴史が詳しく書かれている。
いつも行列ができているのも昔から変わらない。