築地のこと。
写真は2015年暮に築地へ出かけた時のもの。
実際に足を踏み入れてみると、そこでは臭いや音なども感じることができる。寒い冬だったからまだしも、東京の夏になれば生鮮品を取り扱う市場にしては、あまりにも過酷な環境であることが周知の事実。果たして豊洲の地下水汚染物質がどれほどのものか分からないけど(専門家は安全だと言っている)、この現状よりはマシだろうと思うのは素人の浅はかさなのか。
それに、ここで働くみなさんのことをもっとよくよく考えてみないと。彼らの立場になって考えないと。それにしてもすでに遅きに失しているし、もしかしたら取り返しのつかないところまで来てしまっているのかもしれない。
そしてあの日の新聞、2011年3月12日の朝刊に、都議会が議決したことも記事として掲載され、大震災の前に次期都知事選へ出馬することも表明している。すべてがあの日のことだったのかと思い起こせば、瑕疵担保責任条項まで認識していたとは思えない。契約書に押印してもらい、保存する立場の人をのぞいいては。その人こそ把握していたというものだろう。
これほどの大震災の騒ぎの中で、東電との契約書に印さえもらっておけばあとはうまくやるというのが実態だと容易に想像できる。
あとからとやかく言うのは誰でもできるし、当時、その時にどうしたかは、なかなか思い出せないし、大変な混乱だった。JRが帰宅難民を駅に入れないとかで都知事が激怒していたし、そんな中で、瑕疵担保責任条項を認識していなかったのか、と言われても、私でも無理だと思う。ようやく東電との交渉で契約できるところまでこぎつけたのだから。
当時の状況をよく照らし合わせて考えないと。
これが3月12日の新聞。