長く続く飲食店に共通するもの、こと。
最近、B級ではないけど、安くてボリュームがあり、長いこと商売を続けているお店に何軒か続けて入った。
どの店も東京で長いこと飲食店を続けてきていることは、それだけ信用されている、味が評価されていることには間違いない。
渋谷や青山の行きつけの美味しいお店もここ数年で軒並み閉めてしまい、なかなか気軽に食べに入れるお店が少なくなってきている、そんなことを感じている方も多いと思う。
でも、どっこい、こんなに変わらず美味しいお店があります、あります。
◎キッチンタイガー
文京区白山。東洋大学の真ん前にある学食風情のカレー屋さん。
以前は神田神保町にあったお店が立ち退きでここに移転してきて30年以上、創業時からは60年くらい頑張っているお店。
しかもこのメニューの価格は創業時からほとんど値上げをしていないのが驚き。バブルの時代もこれでやってきた。
さすがに完食に自信がなかったので、写真は小盛りサイズのカツカレー。
場所はこちら。
◎三ちゃん食堂
東急東横線「新丸子」駅西口を出てすぐ。
川崎市中原区になるけど、多摩川を渡ってひと駅の新丸子。
ここのすごいのは真っ昼間からみなさんいっぱいやっている方ばかり。ビールにチューハイに、それはもうすごいのなんの。
のれんには中華料理とあるけど、居酒屋そのもの。
値段も安いし、活気もあるし、お一人様でも気にせず入れる、まさに大衆食堂の原点にようなお店です。
この日はもやしそばをいただきました。700円也。食べきれず。
◎支那そばかづ屋
目黒の大鳥神社すぐ近く。山手通りに面したところにある支那そばやさん。
はっきり行って、アクセスは悪い。クルマの停めるところもないので、不便。
実はお店の裏に2台分くらいの駐車場はあるんだけど、初めて行く人は分からない。
でも、いりこ出汁の効いたシンプルで懐かしい支那そばが700円でいただけるのが嬉しいではないですか。手作り餃子もおすすめです。無口なスタッフも好感です。
で、こんな感じのお店に共通しているのが、変わらない味とそっけないサービス。
決してお客さんに媚びるような素振りはなく、でも堂々としている。長年やっている自信と度胸があるんだろう、アルバイトのスタッフも同じ目をしている。
流行のメニューでもなく、たまには誰でも食べたくなる、そしてシンプルで変わらない味。
基本中の基本を頑なに守り続けていれば、不便なロケーションでも客はやって来る、そんなことを証明してくれている。