五島美術館の庭園へ。すごい庭を見せてもらった。
勉強会があったので、上野毛の五島美術館へ。
東急電鉄を創業した五島慶太氏が築いた美術館と武蔵野の面影をそのまま残した庭園が残されている。
庭園があったのは知っていたが、園内を歩いたことはなかったので、この日はゆっくりと散策を。
国分寺崖線のちょうど崖の傾斜面を利用して作られた庭園は、思っていた以上に大迫力だった。
崖の標高差も結構あり、都内でも山登りを楽しめる気分になるくらいだ。
美術館の本館建物は、吉田五十八の設計。王朝貴族の建築様式である寝殿造の意匠を取り入れた建物は、近代建築史における貴重な建造物として注目されている。
敷地は庭園を含めると約6000坪。武蔵野の雑木林が多摩川に向って傾斜する庭園には、「大日如来」や「六地蔵」、「灯籠」などが点在している。案内を読むと伊豆や長野の鉄道事業の際に引き取った石仏などらしい。春先に真っ白の花をつける「上野毛のコブシ」は東京都指定天然記念物。コブシの次には枝垂桜が咲き、散策時を歩けば色とりどりの山野草も季節ごとに多彩な花を咲かせている。
散策路には明治時代に建てられた茶室「古経楼」(こきょうろう)や、立礼席「冨士見亭」(ふじみてい)〈共に非公開〉があり、これらは茶会の際には利用できる。