写真集食堂、めぐたま。渋谷に開店。
また変わった写真集図書館というか食堂ができていた。時々通る恵比寿に向かう駒沢通りの恵比寿プライムスクエアの反対側。何か新しいお店ができているなと思っていたが、まだ入ったことはなかった。先日の朝日新聞の夕刊に写真と出会うというコーナーにユニークな写真食堂として紹介されていたので、早速、昨日のランチに行ってみた。
無垢の木でできた箱の建物の中に、その食堂はある。「世界一豊かなか日本の家庭料理」を季節の素材を使って食事にしてくれるという。そして店内には4,500冊の写真集が図書館のように書棚いっぱいに並ぶ。国内の写真集と海外の写真集に分けてあり、どちらも写真家ごと時系列に揃えられている。写真集は自由に見ることができるが、抜いたところには下敷きのようなもの(仮本板と呼ぶらしい)をさして置いて、どこから抜いたか分かるようにしておき、必ずそこに戻すのが約束。きれいに整理した写真集の並びを崩さないためだ。この蔵書は写真評論家飯沢耕太郎さんのコレクションだという。それにしても凄い。知人の写真家、小平尚典氏の日航ジャンボ機墜落事故写真集「4/524」もあった。
そして、季節の食材を使った一汁三菜のランチが1,000円。まさに家庭料理。やさしい料理。どこの家庭にもいるような、いや、かつての家庭にいたようなおばさまたちがキッチンで作ってくれている。この日は揚げたてのコロッケがメイン。ご飯は白米と五穀米が選べる。
もともとこの場所にあった大きなけやきの木の切り株が店内の真ん中にあり、樹への敬意も感じさせるのも、このお店の姿勢を物語っている。手作りメニューを見ると、詳しく書かれているのでご一読を。夜も営業しているので、次回は夜に訪ねてみたい。住所が渋谷区東。事務所から歩いていけるのが嬉しい。
写真集食堂「めぐたま」のホームページはこちら。