ロベール・ドアノーのモノクローム写真。
久しぶりに懐かしい写真の広告。ターゲットは我々世代なのかなと思いきや、エンゲージリングなので若い世代のカップルへのメッセージだ。若い世代のみなさんには1950年に撮影されたこのモノクローム写真は新鮮に感じるのだろうか。私も20代の頃、この写真を撮影したロベール・ドアノーやエリオット・アーウィットのモノクロームの写真が大好きで、青山にあるオンサンデーズでポストカードやポスターを買ったり、イエナ洋書で写真集を買ったりした。同じように今の若い人たちの印象に残るといいな。
去年の秋、芝増上寺で行われた写真展「TOKYO PHOTO」に行った際に、たしかこの「パリ市庁舎前のキス」のオリジナルプリントが展示されていた記憶がある。ビートルズのプリントなどもあった。エリオット・アーウィットのドアミラーの女性の写真もあった。今から60年も前の写真のプリントが、今でもこうして通用するのは、やっぱり写真としての魅力があるということだと思う。デジタル写真の登場で、誰もがカメラマンになった今、簡単に修正や加工もできてしまうけど、本質的にいい写真かどうかは技法には関係ないのだろう。
そう言えば、来週から恵比寿の東京写真美術館で「101年目のキャパ」写真展も開かれるので、見に行こう。
こちらが広告主「GINZA TANAKA」のホームページで、写真がフルスクリーンで見ることができる。