隈研吾とパイナップル。

Tokyo Walk

台湾パイナップルケーキ

入りやすいお店と、そうでないお店がある。
昨年の暮、南青山の裏通りに変わったビルが建てられていた。ビルというより木造の構造物。木の各材を組み合わせたその建物は木でできた蜘蛛の巣のようであり、木造軸組構法の実験棟でもあるようなそのビルに、先日入ってみた。
1階のビル入口にドアボーイがいるので、聞いてみる。「ここは何のお店?」
「パイナップルのケーキのお店です。2階に上がっていただくとご試食いただけます。」
何の演出も化粧もないインテリアは、中まで木軸構法そのもの。
2階に上がると、先客が3組ほど試食をしていて、案内されるテーブルに座るとお菓子とお茶のセットがトレーに載せられて出てきた。台湾のパイナップルジャムを包んだお菓子。お茶は烏龍茶。
5個入りで1,500円で販売しているので、1個300円。う〜ん、買う人がいるのかな?ただでさえ入りにくい構えのお店である上に、台湾資本のお店。しかも、それほど美味しくはないし高い。
帰ってから調べてみると、台湾の微熱山丘という資本が台湾産のパイナップルケーキを販売するお店だという。設計は隈研吾。なるほど。地獄組みという構法らしい。竹籠の組み方が基本で、一度組み上げるとなかなか崩れないのが特徴。本来は釘などを使わないらしいが、よく見るとジョイント部には釘が多用されている。
東京ならではの建築ウォッチャーにとっては面白い存在だが、これほど入りにくいお店で、こんな商売がうまくいくのだろうか。でも、平日の昼間の割には結構入っていたけどね。私くらいの歳になると、怖いもの知らずだからズケズケ入りますけど。先日、環八で見た元M2も若かりし頃の隈さんの設計。相変わらずの隈イズム、健在である。建築マニアには、やっぱり東京は面白い。

微熱山丘「サニーヒルズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました