神田の甘味処、竹むらであんみつを。
神田須田町。
江戸の銘店が集まっているエリアの中に、甘味屋さんの「竹むら」がある。
かつてこの辺りは神田連雀町と呼ばれ、近くにはそばの「神田やぶそば」、「まつや」、あんこう鍋の「いせ源」、鳥鍋の「ぼたん」など、東京大空襲の戦火を逃れ、古い店構えのまま今でも商いを続けている店が多いく残されている。
作家池波正太郎も愛したというこの甘味処、揚げまんじゅうが有名だが、早々と売り切れてしまうのでなかなか食べることができない。
やぶそばでそばをするっといただいた後、ここへ回ってあんみつをいただく。そんな神田美味いもの巡りを江戸風情で楽しめるのがとてもいい。
この日は家内と娘を連れて行ったところ、娘があんみつの美味しさがたまらないと喜んでいた。何年か前にすぐ近くにある出版社でアルバイトをしていたことがあったが、若さとお小遣い事情でこのお店の暖簾をくぐることはできなかったという。