へっぴり腰の朝日新聞。連載記事と広告掲載基準は?
先週の朝日新聞は、珍しくレギュラーの記事掲載をキャンセルした。
それも人気の池上彰さんの新聞斜め読みのコラム。慰安婦問題をとりあげた記事をその日になって掲載しないという判断だったという。それも凄いけど、池上さんもじゃあ連載はもう辞めようとなって話題になり、その後記事を掲載したという迷走ぶり。だったら最初から掲載しろよ、と池上さんも思うだろうが、ネットで話題になり、テレビなどのメディアにも後追いで話題にされると、じゃあ、掲載辞めるのをやめます、というへっぴり腰ぶりが情けない。
どこの段階で誰が掲載中止を決めたのか。決めたらその理由も明確にして、再掲載なんてあり得ないのが世の道理ってもんだと思うがね。
そのネタを話題にした週刊文春と週刊新潮の毎週水曜日の広告も、新潮の広告は掲載を断った。が、翌週も同じ特集を組んだにも関わらず、こちらは掲載。これまたへっぴり腰ぶり。
こんなことやってるからなんだかんだと叩かれる朝日の弱腰ぶりなんだろうな。読売だったら渡辺オーナーの強引さで、ダメなものはダメだ!と引かないだろう。それもどうかと思うことはあるが、今回の朝日の姿勢は、マスコミ、ジャーナリズムとはかけ離れたものだった。
読売は渡辺さんのこともあるけど、日本テレビ色が強すぎるのと、ジャイアンツファンみたいで嫌だった。毎日新聞と日経新聞は折込チラシが少ないので、ダメ。なので、朝日新聞を長年読んできた。それでも1980年台には朝日ジャーナルという週刊誌があり、筑紫哲也さんが編集長を務めていた頃は学生運動やアンチテーゼの特集など骨のあるメディアだったと思う。そんな姿勢が好きだったが、ここのところの弱腰ぶりは情けない。同じ日の1面には新聞協会賞を受賞したというめでたいニュースを持ってきていた。それは、徳洲会献金猪瀬都知事辞任事件のスクープが大賞を受賞したという自慢ネタ。たしかに猪瀬事件や吉田調書スクープ、関電元会長スクープ、プロメテウス特集など、いい記事もあるけど、へっぴり腰はダメだね。
父上の「平成」発表からもう世代が変わったんだなと実感させた、やくみつるさんのイラストのは、朝から笑わせていただいた。経産大臣なんて務まるのかね、優子ちゃんに。地元の中之条町は、柏崎刈羽原発から東京への50万ボルトの送電線が縦断している。それが町にもたらした恩恵も弊害もよ〜く向き合って考えてほしいよね。八ッ場ダムも地元だしね。今度はちょっと本気で仕事しないといけないぞ。