Tokyo Culture

綿棒で2畳の茶室。現代茶道アワード2014。

正しくは、現代茶道アワード弐0壱四(これとは違う難しい感じ。正しくは写真を)。
茶道と現代アートの共演だろうか、ちょっと面白そうな展示に知人も作品を出品しているというので、ようやく先日、最終日に渋谷ヒカリエ8階のギャラリーに観に行ってきた。

案内には、
現代の茶道具を考察することを目的に2012年に初開催され、今年で3年目を迎えた「現代茶湯アワード」。
毎年、多くの応募の中から受賞作家が選ばれ、上位作家は百貨店やギャラリーで行われる企画展、一部の作家の方には海外での展示に参加いただきました。
日本の美の集大成として確立した「茶湯(ちゃのゆ)」は、日本人の生活スタイルの変貌や、グローバル化の進展により、その担うべき役割が大きく変化していると言えます。
「茶湯」は、欧米の美術史とは別の、アジアの美術のひとつの完成された形として注目されており、この文脈を発展的に継続していくことが、グローバル化に晒される私達の世代が持つ、大きな役割と言えるのではないでしょうか。
本年のアワードでは、「茶湯」の持つ歴史と、「茶道具」としての使い勝手を踏まえた作品であると同時に、現代美術的視点で世界に通用する作品を大々的に募集させていただきます。
とある。

茶道も今後の社会にどう受け継いでいくのか、さまざまな工夫に取り組んでいるようだ。
主催の中にも裏千家のSHUHALLYとある。SHUHALLYとは、千利休が残した茶道の心得「守破離」のこと。
新しい世代に今の時代に合った茶道のスタイルを提案する活動をしている集団だ。

それはともかく、グランプリの展示がすごかった。
綿棒で2畳の茶室を作った。一体何本の綿棒が?どうやって運んだの?作者に詳しく聞きたかったが、あいにくの不在。
知人の作品も展示されていた。高橋義人氏のホワイトライジング。こちらも入選していた。
先月、近くの写真集食堂めぐたまで行った、ちょっと変わった朝の茶会もそうだったが、何か新しい切り口でアプローチしないと、底辺層の拡大にならないという危機感があるのだろう。新たな試みには賛成だが、どうも伝統は伝統でしっかりと身近なところでも触れてみたいと思うのだが。

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