ありのままではダメかって?
昨日の朝日新聞。
高橋源一郎さんの論壇時評が面白い切り口だった。
「アナと雪の女王」と「雅子妃殿下」の対比という大胆な原稿だった。
私はまだ大ヒットアニメを見ていないが、姉のエルサがすべてを凍らせてしまう能力を持っていて、ありのままで生きられないの?と唄うわけだ。
ありのままで生きられないそのひとりとして、雅子妃殿下がそうだと。
中森明夫氏が、中央公論から依頼されて書いた原稿がこの内容だったが、掲載が拒否されたという裏話もスゴイ。
もともと外務官僚だった雅子妃は皇太子と結婚することで、その能力を封印され、お世継ぎを生むことだけを期待された。
そして、雅子さまの子、敬宮愛子様にいたっては、生まれた瞬間に、女性であることだけで何ら期待されないという立場に追いやられてしまった。
ありのままで、女性であるままに生きて行ってはいけないのか。そんな強いメッセージが込められていると解釈すれば、それもたしかにそうだろう。
でも、アメリカのディズニー映画なので、日本の天皇制のことなどが意図されたものであるはずもないが、彼の国でもこの映画が大ヒットしているのは、同じ気持が通じているのかもしれない。娘と一緒に親子でこの映画を観に行っている友人がいるが、彼女たちも無意識のうちに「私達だって、ありのあまで生きようよ」というごくごく普通の思いがあるのだろう。つまり、万民共通の思いだ。しかし、この国の今の天皇制では、残念ながら愛子様がありのままで生きることは、あまりにも辛いのかも知れない。
女性天皇論争も秋篠宮家に男児が生まれたら止んでしまった。
Change org.でもありのままでいいじゃないか、日本の天皇も、なんて、できるかどうかは分からないけど、今週末にでも観に行ってみようかな、アナと雪の女王。
こちらは広島弁のアナと雪の女王。