高齢化社会とは、こういうことなんだろうな。
GW連休中。
休日の午後、近所のスーパーに立ち寄ってみると、多くのお客さんが入っているが、早い時間のせいか、お年寄りが多い。
ファミリーの多くは外出しているということもあるだろうが、スーパー店内の様子を見ると、お年寄りが多いなと実感する。
大きな商店街の中にある大きなスーパーだが、お年寄りもやはりこのようなスーパーを使うことが多いようだ。私も野菜と果物を買おうと商店街の中に八百屋さんを探したが、残念ながら鮮度のある品揃えの八百屋さんは見つからなかったので、やむなくスーパーに入った。
販売価格もスーパーのほうが八百屋さんより安いのも事実なのかもしれない。それに今どきのスーパーは自宅まで即日配達をしてくれるので、午後の早い時間に行けばその日の夕食には間に合う、そんなタイミングだったのかもしれない。
で、レジでお金を払う時の風景だった。何人ものお年寄りが、小銭を出したり、店員から「ポイントカードはありますか?」といういつもの台詞を言われて、お財布の中から小銭やカードを一生懸命に探している。必然的にその間、時間がかかる。1分くらいといえばたいしたことはないように思われるが、レジで待つ身にとってその1分間はとても長く感じる。その間、レジ係の高校生らしきアルバイトのスタッフはただじっと待つだけ。声掛けもできず、ただじっと。
その日は自分も急いでもいなかったので、そんな光景を静かに見ていたが、高齢化社会というのはこういうことなんだろうなと実感した。社会全体が今までのようにハイスピードで動いていくと、こんな風景からきっとひずみが出てくるんだろうなという予感もする。町を歩くスピードもそうだ。電車のドアの開閉も同じ。社会の速度をもう少しシフトダウンしないと、きっと高齢者にとって大変な世の中なんだろう。近いうちに自分もそうなる。いや、だれでもそうなる。それは平等に。
今日は「こどもの日」だけど、「老人の話題」になってしまった。