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五十肩と言われるけど、本当の原因はどこにあるのか?

ようやく改善の兆しが見えてきた右肩痛。
きっかけは今年のお正月のスキーでの転倒。
以来、4ヶ月にわたっての経過をまとめておく。

◎スキーでの転倒
1月2日、石打丸山ヘスキーに出かけた。
息子と友人と3人で行き、長い石打のゲレンデを滑ると午前中でもういいや、くらいに足がパンパン。
昼の休憩中に石打ちをホームにしている友人とゲレンデで会い、一緒に滑ろうと言うので1本だけ滑っている最後に転倒。一度昼に休んでしまった足の筋肉が固まっていて、両足がもつれるように右へ転倒。幸い雪がクッションになってくれたが、結構激しく転倒したので、右肩に激痛。
脱臼はしていないのは分かったので、この時点でスキーは止めて、そのまま日帰り温泉へ行って、充分に暖めて帰路についた。
結果的にはこの温泉入浴は逆効果だったのだが。

◎翌日はスイミング
自分の判断で、単なる打撲だろうと思い、であれば今日も運動をした方がいいと思い、近くのプールへ行きスイミング。平泳ぎもクロールも泳ぎ、右肩の様子を見るも、打撲の痛みは幾分引いたが、肩関節内の痛みは残る。

◎さらにゴルフ
2日後にはゴルフの約束もあったので、ドタキャンも考えたが、朝起きてみると前日よりも痛みは収まり、右腕もバックスイングできるくらい可動域は増えていたので、大丈夫かなとそのままゴルフ場へ。
何とか1ラウンドプレーし、ゆっくり入浴して帰宅。

◎そのまま様子見
この頃の痛みは、関節内のあるポイント、2ヶ所くらいに「ガリッ」という感じの痛みがあり、可動域はそれほど狭くなっているわけではないので、もうしばらく様子を見ようと、夜ストレッチをするくらいで様子を見ていた。

◎またスキーに。
成人の日の1月10日、またスキーに。
痛みは我慢してスキースキー。

◎整形外科へ
2月8日、初めて「慶友整形外科渋谷」へ。
レントゲンを撮ってもらったが、骨には異常なし。
レントゲンには筋肉や腱は映らないので、とりあえず脱臼や骨折などの大きなトラブルはないという判断で、電気治療と湿布をもらう。

◎人生初の鍼灸院
2月17日。
広島へ行った際に、マラソンランナーの鍼灸院がいるからと紹介され、早朝に診てもらう。人生初の鍼灸も経験。しかし、一度の鍼灸で劇的に改善するわけもなく、変化はなし。その際に筋トレ用の「セラバンド」をいただき、肩まわり、腕の筋トレを少しづつするようにとアドバイスを受ける。
基礎体力の低下とともに、筋肉・筋力もどんどん落ちる年齢層なので、ストレッチによる可動域の確保だけではなく、筋トレによる筋力の維持にも努力しないといけないとのこと。

◎神経伝達調整治療
「騙されたと思って行ってご覧なさい。」と紹介された自由が丘にある「村田治療室」へ。
こちらの村田先生は、神経伝達調整治療を開発。この調整法は脳の緊張を和らげ、血液や体液などの循環をスムーズにする手技で、カイロプラクティス、オステオパシー、頭蓋仙骨治療などに、中国の易や漢方、インドのアユルヴェーダー、波動理論、ホメオパシー、共鳴場の理論、生体のエネルギー理論などを組み合わせているらしい。治療の特徴は、人体の「膜」の調整。人間の体には様々な「膜」がある。膜の中でも人体の深部にある「硬膜」「くも膜」「軟膜」は中枢神経を包み、その外側の骨(頭蓋骨、脊椎骨、仙骨)とともに守っている。これらの膜が何ならかの影響で歪むと末梢神経の伝達障害、体内循環(血液、リンパ、体液、脳脊髄液など)障害を引き起こすので、脳のリラクゼーショと体内循環改善を効率よくできる手技だという。
しかし、この療法は今回の私の症例には合いそうになかった。診察台の上で横になり、先生の手が額に当てられ、「ふっ」と言いながらもう一方の手で患部を触るだけの手技である。私の場合、外的な力でどこかの筋肉が損傷を受けている、外的な痛みが原因だからだ。20分で5,000円だったかな。保険適用外。

◎背骨健康法の整体
六本木にある整体によく通っていた。諏訪長生館。背骨の歪みを矯正し、姿勢を正しく維持することで健康を保つ。かつて何度かぎっくり腰になった際に、こちらで助けてもらったことがあり、友人も何人か紹介し、みな歩いて帰れるくらいに矯正してもらえる心強い整体師だ。ただ、力づくで背骨の歪みや患部を矯正するのと脊椎のある首元をガッ!と曲げられるのは何度行っても怖い。下手をすれば首の脊椎が損傷してしまいそうなくらいの力を瞬時に加えるから。
30分の施術で5,400円。保険適用外。

◎カイロプラクティック
保険屋さんに今回の症例は保険は効かないのかと尋ねたら、そもそもどれも医療行為ではないので保険適用外だと言われ、肩の痛みだったらこちらへ行きなさいと紹介されたのがカイロプラクティック。恵比寿にある診療所でアメリカのライセンスを持っている先生だという。アメリカではカイロは医療行為として認定されているが、日本では医療行為としては認定されていないので、こちらも保険適用外。国際基準ライセンスのあるカイロ診療所「フィジック」へ初めて行ったのが3月28日。
そもそもカイロというのは、背骨や骨盤の歪みを正して神経系の働きを整え、心身の治癒力を高める効果のある施術。つらい痛みやしびれ、体の不調の根本的な解決を目指すという。整体と近い考えで、実際に施術を受けてみても整体と同じ感じ。でも、肩の構造や解剖学的なことをきちんと教えてくれ、痛みの原発となっているのはどこの筋肉か探していきながらターゲットを絞り込むような施術は、整体の大まかな施術とは異なり、患者一人ひとりの状況を見極める姿勢には感心。ただし、患部をダイレクトに改善するというよりもその周辺の筋肉のリハビリを行うことで患部を守るというちょっと遠回りなアプローチの印象がある。肩の構造は理解していても、中がどうなっているのかが分からないとそれ以上効果のある施術も望めない。実際、先生にMRIを撮ってみたほうがいいということで、MRIは自分で大きな病院へ行って撮ってもらってきてくださいということになる。
渋谷整形外科に事情を話し、渋谷スキャニングでMRIを撮ってもらった。整形外科の先生はこの画像を見るのもわずかで、特に異常はないという診断に。肩の構造はお皿の上にボールが乗っているくらい微妙なバランスでできていて、肘や手首の関節とは構造そのものが違うので、正しくMRIの画像を診ることのできる先生の少ないようだ。
30分くらいの施術で5,500円。保険適用外。

◎整骨院
ゴールデンウィーク前に開業する整骨院があるというチラシが入っていたので、体験施術に出かけてみたのが「いたくら整骨院」。整骨院というのは保険適用の医療行為にあたる治療をしてくれる。急性の外傷、例えば骨折や脱臼、捻挫、私のような打撲や肉離れに対して、健康保険を適用して施術してくれる。が、骨折や脱臼に関しては、応急処置として一応施術ができるということになっているが、レントゲン撮影が必要になるので、その場合は整形外科でレントゲンを撮ってもらうということが多くなり、現実的にはそのまま骨折した場合は整形外科で診てもらうことになる。昔は「ほねつぎ」という町医者がいて、部活で骨折や捻挫をしたらみんなそこへ行って診てもらっていた。私も高校生の時にスキーで左足を骨折した時は町のほねつぎでギブスをしてもらった。もうひとつの特徴は、柔道整復師が施術する施術所だという点。もちろん厚生労働省の認可を受けなければ医院として開業もできないので、整体やカイロとは異なり、医療行為になるわけだ。
で、このいたくら整骨堂。新規開業ということもあるのか、丁寧に診てくれ、親切に説明をしてくれた。そこで分かったのが、今回の痛みは明らかに外的損傷によるもので、肩の中の何処かの筋肉あるいは腱が損傷を受けたのがきっかけで痛みを発している。それと肩は非常に複雑に筋肉が入り組んで構成されているので、あちこちの筋肉に副作用的な痛みも発生する。まずは根源的な痛みの発症ヶ所、原発を突き止めて、損傷による細胞の痛みを取り除くことから処置しましょうということで、先生は私の右肩の中の様子をイメージしながらひとつひとつの筋肉の様子を探っていき、2箇所の原発を突き止め、その患部に対して超音波治療、電気治療と専門の器具によるグラストンテクニックという処置をしてくれた。
これが効いた。患部を発見してダイレクトに超音波と電気で損傷を受けて固まってしまった筋肉や腱をほぐすだけで、可動域が広がった。グラストンテクニックはまだ1回だけなのでこれか様子をみるが、今のところ効果が期待できそう。
保険適用なので、毎回の支払いは1,000円前後とリーズナブル。

痛みの原因。
私の場合は、スキーでの転倒がきっかけだった。
その際に損傷を受けたところをいち早く見つけ出し、改善をすべき。

温泉入浴。
損傷を受けた場所に対しては温浴は逆効果。これはアスリートたちも捻挫したら冷やせ、プロ野球のピッチャーが肩を冷やすのと同じようにアイシングが大切だと言う。整形外科の先生はお風呂でゆっくり暖めてくださいというのとはまったく逆。

症状の見極めとボディケア。
整体や整骨院の数はコンビニよりも多いと聞く。それだけ私たち現代人は痛みと暮らしていることだろう。生活習慣や様式が変わってしまったことで、日本の風土や気候にも影響を受けながら私たちの身体は対応しきれていないことが原因で、人それぞれの痛みの原因は異なるのだと思う。日頃からの身体の手入れを怠らずに、整体やカイロでコンディションを整えることはとても大切なことだと思う。今回の私の場合は外的な損傷による痛みだったので、コンディションを整えるための施術では効果がなかっただけで、常日頃からのボディケアには整体もカイロも有効なはず。

五十肩。
医学的には五十肩という病名はないはずだ。整形外科の先生はよく分からないから五十肩と言い始めた、たぶんそんなことだと思う。整形外科はいつもとても混雑している。それほど時間をかけて丁寧に診ているわけにはいかない。それが現実だと思う。
しかし、痛みのは人それぞれの原因があるということが今回の経験で分かった。そのためにこれだけの時間がかかった。同じ世代の仲間に聞くと多くの人が五十肩を経験しているが、みな1年もすれば自然に治るという。多分それは人間の自然治癒力に寄る時間が1年間くらい必要だということではないだろうか。私は1年も我慢できないので、いろいろと試している。いろいろと試してみると分かってくることがたくさんある。では、外的損傷がなくて自然発生的に痛みが出る五十肩の原因はなんだろうか。それは筋力の低下による肩の複雑な構造への負荷がかかっているのが原因だと思う。それが1年もすれば自然に治るのは、人体の不思議だ。ビタミンなどの栄養不足による原因もあるかもしれない。そのような場合には漢方や補助薬品で効果もあるかもしれない。だから方が痛くなったからと言って痛散湯が誰にでも効くとは限らない。

3 thoughts on “五十肩と言われるけど、本当の原因はどこにあるのか?

  1. いたくら整骨院は、どこでしょうか。教えていただけますか。

  2. 田中さん、こんにちは。
    いたくら堂整骨院
    世田谷区千歳台5-25-10
    タカノ千歳台ハイツ1F
    こちらになります。
    実は今日も先ほど行って来ました。今回は左肩が同じ五十肩の症状に、テニスで痛めた炎症が重なってしまい、治療してもらいました。
    お大事に。

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