バング・アンド・オルフセンの真空管ラジオ。
最近、古いものに惹かれるようになってきたのは歳のせいかなんて感じていたが、今日、たまたまランチ帰りに立ち寄ったお店で見かけた古いラジオを見て、やっぱり古いものはいいと一層感じた。
事務所のすぐ近くに、古い真空管ラジオを扱っている専門店がある。今まで、何のショウルームなんだろうと覗いてはいたが、今日は時間があったので思い切って入ってみたら、凄いラジオがたくさん。中でもデンマークのバング・アンド・オルフセンの真空管ラジオ。お店の親切で美しいマダムが音を聴かせてくれた。デンマークのチューナーだから当然日本のFMは受信できない。そこで、iPodにトランスミッターを付けて再生音楽を飛ばして受信するという設定でラジオから音楽が流れるという仕組み。なので、デジタル再生の音域を真空管アンプで再生しているので、領域の音は最初からカットオフされている。それでも、何とも言えない柔らかな音質。もう一台ドイツの真空管ラジオの音も聞かせていただいたが、B&Oとは明らかに異なる音質で、それだけでも面白い。今のミニコンポは、小さくて安いのにとてもいい音がする。でも、こんなに明確な音質の違いは感じられないと思う。それが個性なんだけど、デジタル化によって音の個性は完全に失われている。
マダムに聞くとB&Oで40年くらい前のものだという。当然きれいな音を出しているので、まだまだ当分聴くことができそうだ。それで価格は26万円程度。ドイツ製だと16万円程度。これなら充分に手が届く。いやいや、古いクルマもいいし、古いカメラや家具もいいけど、この真空管ラジオ、とってもいい。
こちらのお店というかショウルーム。以前は表参道にあったらしいが、去年こちらへ移転したという。私の事務所においでいただければご案内しましょう。
アンドアップ