八雲茶寮へ。
八雲茶寮。
かつて中目黒にあった「ヒガシヤ」が銀座に移転してしまい、ああ、残念と思っていたら新たにできたのが、ここ、世田谷(感覚的に言うと世田谷だけど、住所で言うと目黒区八雲)のお店「八雲茶寮」。
もともとはどなたかのお屋敷だったと思われる古い民家をリノベしたのだが、その空間デザインが完成されていて、とても気持ちのいいお店だ。
夜は紹介がないと予約できないお店で、数年前に一度ディナーを食べに行ったことがある。先日は週末だったので、昼のお茶をいただきに寄らせていただいた。門をくぐり、大きなのれんを抜けると、ガラス張りのエントランスがあり、お茶は右の建物でいただく。食事は左の建物へ。
はめごろしのピクチャーウィンドウから見える中庭には梅の木が午後の光に輝き、小鳥たちもやって来る。
お茶はメニューから選んで、生菓子も見本を見せていただいていから好みのものをセレクト。午後のひと時をゆっくりとすごすには最高の設えだ。
HIGASHI YAMAとHIGASHI YA
中目黒に今でもHIGASHI YAMAというお店があり、銀座のポーラ化粧品の2階にHIGASHIYAというお店がある。
以前あったヒガシヤも含め、すべてシンプリシティという会社の運営するお店で、オーナーでクリエイティブディレクターの緒方慎一郎さんという方の選美眼で選ばれた世界になっている。
八雲茶寮でもHIGASHI YAの和菓子をいただくことができるので、いちどに二つのお店を楽しめることができる。よく聞くと、お菓子は「果子」から由来していて、もともとは果物を乾燥させて保存食として作られたものであるという。ちょうど季節の柿のお菓子もあったように、その季節を楽しめる工夫だったという。日々の菓子、それがヒガシヤの由来だという。
年内に、もう一度夜に来たいな。