Tokyo Walk

白金のお蕎麦屋さん、利庵へ。

白金の利庵。
もう30年くらい通っている都心のお蕎麦屋さん。
仕事もひと段落したので、久しぶりにゆっくり美味しいお蕎麦でも食べようよ昨日行ってみたら、6名ほどの行列。でも急いでもいないからと、思いのほか寒くなった白金のプラチナ通りに20分ほど並んで入った。
やはりというか、もう30年以上このお店には通っているので、私と同じ世代の方が多く、みなさん、ゆっくりとお蕎麦をいただいている。中には着物姿で古いメルセデスをお店の前に停めてやって来た、お噺家のような雰囲気の常連さん風の方などもいて、昔ほど忙しいリズムではないのがよかった。
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プラチナ通りという名。
1980年代。この外苑西通りはプラチナ通りと名付けられ、ポルシェやフェラーリ、オープンカーなどに乗って「ブルーポイント」というカフェに夜な夜な集まるのが人気となった。私もよく打ち合わせにこのブルーポイントを使わせていただいた。ちょうどこのカフェの前に女性作家のRさんの事務所があり、彼女のマネージャーと会うのはいつもこのカフェだった。Rさんを紹介してくれたのは写真家の小川義文さんで、当時、ユーノスの仕事を一緒にやっていた。
私もユーノスのオープンカー・ロードスターに乗っていたので、いつもオープンでブルーポイントの前にクルマを停めていた。そんな時に近くにある蕎麦屋さんを見つけて入ったのが最初だったかもしれない。

サンタセシリア幼稚園。
実は白金のマンションに暮らしていたことがあり、プラチナ通りからも歩いて10分くらいだった。外苑西通りから東大の研究所裏を抜けていくと、聖心女子学院初等科から高等科があり、その裏手にあるサンタセシリア幼稚園に娘は通っていた。そんなこともあり、ママ友たちもよくブルーポイントや利庵を利用していた。
白金三光坂という坂があり、坂の上は民度の高い人が暮らし、坂の下には商売人が暮らしていたという話を、坂の下でメッキ会社を継いでいた2代目からよく聞かされていた。坂の上の風景は当時と変わらず、私が暮らしていたマンションもまだそのまま存在していた。

東京都庭園美美術館。
プラチナ通りの西側、目黒駅寄りの大きな森の中にあるのが東京都庭園美術館。もともとは明日香宮邸の建物で、アールデコ様式のデザインをそのまま残しているとても貴重な美術館だ。去年リニューアルオープンして、ちょうど今頃見に行った。美術館の奥、庭園を望めるところにカフェが新設され、屋外のテーブルで紅茶をいただいた時のことを思い出した。まだ行ったことがないという友人を誘って行ったが、意外と知られていない散歩スポットだ。もちろんデートにおすすめ。

大学時代の友人に遭遇。
蕎麦を食べた後、利庵を出てクルマを停めたブルーポイント前へ向かって歩いていると、小さな子連れの大柄な男性が歩いてきた。と、顔を見ると大学時代の友人の岡だった。先日も青山の事務所「タグボート」に立ち寄ってコーヒーをいただいたばかりだったので、なんだ、またかよっていいう感じだったが、まだ小学生の子どもと一緒の彼の表情はすっかり優しいお父さんだった。彼も息子を連れて利庵に蕎麦を食べに来た土曜日の午後、こんな風に友だちに遭遇するのも、白金の魅力だ。

この1ヶ月、仕事に追われて季節の移り変わりを感じ取る余裕がなかったが、もうこんなに秋が進んでいると実感した。去年美術館のカフェで紅茶をいただいた時も、日が落ちると寒かった、そんなことを思い出した。

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