2014年本屋大賞、村上海賊の娘。
風で寝込んでいても、ほとんど眠れないので、久しぶりにゆっくり本でも読もうと先日買っておいた「村上海賊の娘」。何と本屋大賞を受賞した。ま、本屋さんとしてはこのくらいボリュームのある=上下巻で3,200円くらいの書籍がばんばん売れてくれた方が嬉しいので、という下心丸見えなセレクションだが、まだ読んでいなかった者にとっては、えっ、早く読まきゃという気分にさせてくれた。
しかし、読みにくいのである。4年間を費やして調べて書き込んだのはいいが、読みにくい。歴史小説ということもあるが、普段見慣れない言葉、漢字が多いせいかもしれないが、なかなか読んでも頭にはいらない。時代背景がNHKの大河ドラマ「黒田官兵衛」と重なっているし、舞台が瀬戸内ということもあるので、自分にとってはアドバンテージがあるにも関わらず、読みにくい。というのも、NHKの大河でもそれだけ現代用語の脚本になってしまっているので、寝転んでボーっとしながら見ていても十分理解できる演出に慣れてしまっているのかもしれない。あるいは、私はあまりみないが、最近のバラエティは出演者の話す言葉がほとんどそのままテロップやスーパーで、しかも派手な色と大きさで画面にかぶってくる、こんなテレビに慣れてしまっている、つまり「ながら理解」をする能力が劣ってきているのかもしれないとも思う。それでも熱でボーっとする頭でゆっくり読んでいる。なかなか理解が進まないので、ページも進まないけど。これ、本当に本屋大賞でいいの?