尾道にある自転車の聖地、ONOMICHI U2へ。
「弱虫ペダル」という漫画が人気らしい。
この漫画の影響でサイクリストも急増だという。
この漫画の主人公が着ているウェアがGIANTのロゴ入りだとか。
漫画の力というのは凄い。
もちろんそれだけではなくて、数年前から自転車人気はじわじわと増え続け、シマノの株でずいぶん儲けたという話も聞く。東京でもこの数年の間で自転車通勤族「チャリ通」が増え続けている。
瀬戸内海の「しまなみ海道」もすごい人気で、全国から自転車ファンが押し寄せているという。中でも入り口の尾道には今年の3月に「U2」という施設ができ、これがまた古い倉庫をきれいにリノベーションした素敵な施設だ。目の前には瀬戸内の静かな海が広がり、その向こうには向島。最初はフェリーで島に渡らなければならないが、それも儀式めいていいのかもしれない。
このU2には自転車と一緒に宿泊できるホテルが併設され、カフェレストラン、パン屋さん、バーにグッズ店、そしてGIANTの自転車ショップと広いウッドデッキのテラスが用意され、自転車と観光そしてリノベの3つの要素が上手に融合している。
訪れた日はあいにくの雨だったが、それでも気持ちよさは充分に実感でき、今週のように晴れた週末はきっと自転車好きはもちろん若いカップルや小さなお子様のいるファミリー、昔を懐かしむ地元のシニアなど、あらゆる層の人々が訪れてくるに違いない。地方都市の再開発、あるいは地方創世のシンボルとしてきれいにリノベされた成功例のようなモデルではないだろうか。事業的に成功するかどうかはこれからまだ時間が必要だが、古いひなびた倉庫がここまでオシャレな空間に変身するということを証明できたことだけでも充分だと思う。
ONOMICHI U2
運営するのは地元の企業連合会社、ディスカバーリンクせとうち