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静岡県、静波サーフスタジアムとその周辺

昨年の東京オリンピック、アメリカサーフィンチームのホームタウンとして話題となった牧之原市。その牧之原市に昨年新しくできた「静波サーフスタジアム」へ行ってみた。

オリンピック前にアメリカチームの合宿用施設としてこけら落としでプレオープンし、世界トップクラスのサーファーの練習スタジアムとして使用された。世界ナンバーワンのジョン・ジョン・フローレンスもここで練習したわけだ。

静岡県牧之原市

JRで行くと東海道線「島田」駅からクルマで30分程度。すぐ目の前が静波海岸で、夏は海水浴場として賑わう静岡でも人気のサーフポイント。「波伝説」によると比較的地形の良いビーチポイントで、勝間田川河口の堤防付近はローカルが多く、ビジターは遠慮しておいた方がいいということらしい。広い駐車場は無料のようだし、トイレもシャワーも完備のようなので、市内からも近く、こんな環境が羨ましい。

リゾートホテル

すぐ近くに「東急ハーヴェスト・スイングビーチホテル」があり、ビーチまで歩いて3分程度なので、サーフトリップにもとても便利。今はシーズンオフとコロナ禍ということもあり、一人の宿泊で7,000円程度というプライスも嬉しい。建物は古いが、大型の大浴場、テニスコート、屋外・屋内プールと、昭和のリゾートホテルの典型的なスタイルで、部屋も広くて贅沢なホテルだ。

パーフェクトスウェル

ホテルのすぐ目の前にできたのが、日本初の本格的な大型サーフィン用造波プール「パーフェクトスウェル」とネーミングされたサーフスタジアム。横幅約150メートル、縦幅60メートルの半楕円型形状で、 使用波高は膝下の初心者からトップアスリートのオーバヘッドまで対応とのこと。最新のテクノロジーにより、理想的な波を自在に作れるらしい。波の形状もバレルやエアリアルが楽しめる様々なタイプに対応可能。この日も予約したサーファーたちが30分の時間内で順番に一人ずつテイクオフしていく様子を、プール前にある施設の2階にあるカフェから見学できた。ショートボードばかりだったが、ロングボード用の波も出せるという。ただ、海にいると毎回違う波がやって来るのに、このスタジアムでは人工的に同じ波が出せるからトレーニングになるという。そこのところがどうなの?っていう印象かな。

ちょうど近くの小学生たちが朝から見学に来ていて、平日の朝からサーフィンしている大人たちを見て、小学生はどう思ったのかなと気になったりして。

リゾートホテルにステイすれば、歩いて海にサーフィンに行き、波がなければこのスタジアムでトレーニングする。そんなトリップが可能なとろろだ。

サーフショップ

すぐ近くには、サーフショップ「ジャック・オーシャン・スポーツ」があり、ボード専門のショップのスケールがすごい。もともと物産館かなにかだったような大きな建物が丸ごとボードヤードになっていて、何百本ものあらゆるボードが揃っている。もう一つのグッズショップはパタゴニアやステューシーなどのブランド品も揃う。そもそもこのジャックはアメリカで生まれたステューシーの総代理店をやっていたことから、大ブレークしたらしい。

静岡の静波

今回は取材で静岡市を訪問したついでに静波まで足を延ばしてみたけど、今度はぜひ静波海岸に入ってみたい。この日は西風がビュービューで波乗りどころではなかったが、コンディションが整えば気持ちのよいサーフィンが楽しめそうだ。宿泊もここのホテルでなんの問題もないし、御前崎まで行けば、なかなか見ることのできない太平洋の丸い風景も見ることができる。ここまで来れば緯度もほぼ下田と同じなので、海の水もビーチもきれいだ。それに魚はもちろん、美味しいものも結構ありそうだし。

足摺岬にある灯台の足元から見た太平洋。地球は丸いのが分かる。

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