Tokyo Walk

羽根木ガーデンハウス内のパン屋さん、ブーランジェリー ガトー。

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羽根木の森へ。
世田谷の中ほどに羽根木というところがある。羽根木公園という世田谷区立の大きな公園があり、小田急線梅ヶ丘駅から歩いてすぐというロケーション。子供が小さい時は、公園遊び場やプレーパークなどが人気の公園だったので、何度か行こうと思い出かけてみたものの、クルマのアクセスがとても悪く、世田谷特有の入り込んだら袋小路、に毎回迷い込んでしまい、羽根木から東松原エリアは近寄るのは要注意エリアとしてなかなか行く機会がなかった。

昨日、下北沢へ出かけるのに、幹線道路がとても混んでいたので、裏道バイパスを通りながら、このエリアへ足を踏み入れてしまった。一方通行が多いので、何度も同じ所をグルグル回っていると、1軒の素敵なパン屋さんを見つけた。閑静な住宅街のパン屋さんなので、これは寄ってみなければと立ち寄ったのが「ブーランジェリー カドー」
というしゃれた雰囲気のパン屋さん。オールスクラッチ、すべて店内で焼いている手作りのパン屋さんだ。お店とキッチンの間にちょっとしたテラスがあり、夏は虫が多そうだけど、ここで買ったパンをいただける。紙コップだけどコーヒーが無料でサービスなのもとても嬉しい。カレーパンとクリームパンが人気のようだが、菓子パンやチーズをたっぷり使ったパンが多い。もちろんバケットや食パンも揃っているので、日常のパンとしては申し分ない。開店5年目を迎えるらしい。

森の中の高級なテラスハウス。
それと、もっと驚いたのが、このお店のある「羽根木インターナショナルガーデンハウス」というコーポラティブ風のテラスハウス集合住宅。大きな木々を残して配棟したデザイナーズテラスハウスという感じで、その真ん中の1階にこのブーランジェリーはある。お店の方に聞くと、外人さんやデザイン事務所などの方がSOHOとして使用されている賃貸住宅とのこと。
このガーデンハウスの道を挟んで反対側にも新築のデザイナーズのテラスハウスがずらっと並んでいる。まだ未入居なので新しそうだ。1軒だけおにぎり屋さんが入っていたので、ちょっと暇そうにしているお姉さんにお話を聞くと、亀甲新(きっこうしん)というテラスハウスでガーデンテラスと同じオーナーの方が最近作って、テナント募集中とのこと。亀甲新という名前は、よく見ると亀の甲羅の6角形が意匠として採用されており、デザインコンセプトになっている。基本的には住居用だが、おにぎり屋さんのようにお店も想定しているようだが、これだけ閑静な住宅街で、ブーランジェリーのようにうまく商売が成立するというのは、なかなか難しいかもしれない。カフェの場合は相当数客回転がないと厳しいだろうし、書店でも人通りがないと成り立たない。隠れ家的な食事処でも、本当に隠れてしまってはなかなか人は来ないだろう。そんな事情もあってか、5月に完成してまだほとんどが未入居である。
ここを設計したおが、軽井沢の星のや、トンボの湯、竹富島リゾートなどの設計を手がけた東環境建築研究所の東利恵さんらしい。東さんと言えば、外苑西通り、キラー通りの中ほど、餃子屋・福蘭の隣りにある「塔の家」で有名。以前会社の後輩が大学で東先生(お父様の東孝光さん)のゼミを受けていたことがあるというので、夜に突撃訪問したことがあった。その時は先生は不在だった。その娘さんの東利恵さんの設計だという。
う〜ん、星のや、羽根木と言い、一流というか、ゴージャスな仕事ばかりでさすがだなと感じいる。

羽根木の大地主、芹澤氏。
帰ってからちょっとググッて見ると、隣りには羽根木の森というテラスハウスもあったり、芹澤さんという大地主さんがこのあたり一体を著名な建築家の方と開発されているということらしい。家賃は30万〜40万円というゾーン。まあ、妥当な線か。最寄り駅は井の頭線の東松原駅から歩いて5分。お客様用駐車場も1台分あるので、平日の午後などは比較的ゆっくりと立ち寄れるかもしれない。定休日は月曜日。

ブーランジェリー カドー

亀甲新

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こちらが羽根木インターナショナルガーデンハウスのメインアプローチ
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右がガーデンハウスの向かいにできた亀甲新。星のやに近い雰囲気を感じる。
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唯一開店しているおにぎり屋さん、キッコーカッコ。

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細かいところの意匠にもこだわりを感じる。
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環七から100メートルくらいとは思えない閑静な住宅エリア。

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