まんがの聖地、トキワ荘へ。
GW中の東京散歩。
池袋から西武池袋線でひとつ目の駅「椎名町」に行く用事があり、この町に初めて行ってみた。
渋谷から東横線でひとつ目は「代官山」であり、恵比寿から日比谷線でひとつ目は「中目黒」。大きな駅からひとつ目というのは、ちょっと雑踏から逃げられる、オトナの街という感じがするものだが、椎名町は正直何もないくらい寂しい。
逆に言えば、池袋からひと駅でこれだけ静かな街というのは魅力かもしれない。
学生の頃、西武新宿線の「新井薬師前」に住んいたことがあり、要町に実家のある友人と、目白のアパートに住んでいる友人がいたこともあり、山手通りと目白通りはいつも使っていた。会社勤めをするようになった際も、高輪にある会社から深夜に帰る時はバイクで帰宅することもあり、その時に山手通りをいつも使っていたので、地理的なことは記憶にあるが、椎名町という街は記憶になかった。
が、駅前に立つと、トキワ荘の案内が出ており、ああ、ここが手塚治虫画伯のアパートかと、本来の目的はそこそこに早速トキワ荘詣でに行って来た。私が生まれた年にはすでに手塚治虫氏はトキワ荘を2年で出て、その後に赤塚不二夫氏が入居したらしい。残念ながらすでにトキワ荘跡地には出版社のビルが建ち、当時の面影は伺えない。近くに「トキワ荘通りお休み処」という施設があり、無料で休める上、マンガ本もたくさんあり自由に見ることもできる。たまたま私と同世代の地元の方がいらっしゃって、当時の思い出話しを聞かせていただいたのも貴重な時間だった。その方の実家はまだトキワ荘跡地のすぐ近くで賃貸アパートを経営されており、漫画家志望の若者が数人住んでいるという。トキワ荘と同じ時代にあった賃貸アパートがまだ存在しているのも驚きだ。
すぐ近くに「松葉」という中華料理屋さんがあり、ここで赤塚不二夫氏などがよくラーメンを食べていたというので、記念に一杯いただいて来た。ちょっと濃い味のしょうゆラーメンが500円。おばけのQ太郎でよくラーメンを食べていた記憶があるが、ここのことなのかな。
今まで話しには聞いたことはあったが、思いもかけずに立ち寄ったマンガの聖地。これも東京の魅力。
トキワ荘通りお休み処
トキワ荘通り協働プロジェクト協議会が運営している。