映画「noma.ノーマ、世界を変える料理」。
noma、観ました。
新宿のミニシアター「シネマカリテ」で。
北欧、デンマークのレストラン、ノーマ。
北欧料理で世界一のレストランに4度も選ばれた奇跡のレストランだ。
ずいぶん前にデンマークへ取材で滞在したことがある。その時はコペンハーゲンよりも地方都市に行くことが多く、この町に日本人がやって来たのは君たちが初めてだ、と、地元新聞のトップに紹介されたこともあったくらい田舎の町だった。小さな町の真ん中にある礼拝堂のてっぺんに毎年コウノトリがやって来て巣を作り、そこからコウノトリの小鳥が飛び立つ、その瞬間の映像を撮るのが目的だった。
その時に聞いた話。北欧の4カ国は実は仲が悪いの。みんなうちが一番いいと思っているから。スウェーデンはボルボに代表される工業製品。デンマークはアンデルセンに代表される食と童話などのカルチャー。ノルウェーはもともと海賊の血を引いた漁師たち。フィンランドはムーミンというように気候風土は似ていても、文化も産業も異なり、うちは違うという独立心のようなものが強いという話しだった。
この映画の主人公はデンマークでレストランをやっているが、父がイスラム系移民ということやマケドニアで育ったことで差別を受けてきたという紹介があった。それに北欧の料理なんてそもそも美味しくなんかないというのが一般的な通年だったが、彼はそんな常識を打ち破る努力を見事に果たした、ドキュメンターリー映画だ。
ま、お料理好きな方は観た方がいいです。