目黒区役所、村野藤吾の建築意匠。
先日、謄本をとりに目黒区役所へ久しぶりに行った。
昔は千代田生命という保険会社のビルで、都内では珍しい石畳の広い庭があるので、クルマの撮影に何度か使用したことがあったが、目黒区役所がここに移転してからは初めて行った。
長年世田谷に住んでいるが、本籍は目黒区にあるので、謄本はここに行くことになる。
で、昼休みにちょっと建築見学を。
文化勲章も受賞している明治生まれの建築家、村野藤吾は、赤坂の迎賓館の設計にも携わっていた。
その特徴は外観によく現れている。窓の形状が独特で、これだけたくさんの窓を作った工事も大変だっただろうと思う。
大きな丸い形状のキャノピーをくぐり、3階のエントランスから中へ入ると、ホールの先に螺旋階段があり、ここではなんとウェディングなども行っているという。
地下へ下ると、中庭の池を望む和室がいくつかあり、今でも茶室として利用できる。
もともとはここにはアメリカンスクールがあり、その前は牧場だったという。そんな面影は今はないが、時が経っても色褪せない建築物は魅力的だ。