カメラの広告写真は、そのカメラで撮っているの。
ずっとそんな疑問があった。
一眼レフなんかはとうぜんそうだが、コンデジやミラーレスなんかは本当にそのカメラで撮った写真を広告やカタログに使っているのか?という素朴な疑問。
テレビの画面の美しさを表現しようとしても、実際に見ているテレビが古ければ、その良さは伝わらない。一番買って欲しい人にこそ伝わらない、そんな矛盾と通じるかもしれないけど、コンパクトカメラの場合もずっとそう思ってきた。
iPhonemというかAppleの広告はそこがシンプルに伝わっているのが、潔い。コンデジカメラだとなかなかここまでは言い切れない。にも関わらず、大きさで勝負しているように見せかけて、本質では逃げている、そんなに気なったのが、この広告。
iPhone6は、新聞広告2ページサイズに匹敵するサイズの写真が撮れることを1枚の写真とシンプルなキャッチでストレート表現。品川駅で見かけたのは、天井から吊り下げた大型のバナー。これは印刷ではなくインクじジェットの出力だろうから、解像度を低くしてこのサイズまで延ばせることを実証している。ホンマかいな?という気もするけど、仕事柄私のような人間が見ると、見た瞬間にそう思い込ませるから強い。
それに比べて、キャノンは言い訳がましい。実際にどうなのか、そこには触れていない。細かい注釈に書いてあるのかどうかは見ていないが、大きさを感じさせない、みみっちい広告だなと、逆効果じゃない?