東京の桜巡り散歩。
今年は桜の開花が待ち遠しかった。
2月にドカ雪が降り、全国的に大きな被害が出た。温暖化、暖冬と言われながらもこんなに大雪が降るのも自然のいたずらなのか、それとも気候変動の影響なのか、我々人間には及びもつかない。結果的に今回の大雪で軽井沢で営んでいた観光いちご園も全壊という憂き目に会い、大きな被害が出てしまった。東日本大震災からも3年が経過、福島第一の影響も収まらず、政権は安定してきて経済の強さは増してきてはいるが、ついに消費税増税という負担も。少しはいい話がないかという気分と春到来のタイミングが、まさに桜の開花だった。
今まで毎週末のように田舎へ行くことが多かったが、先月の大雪災害以来東京で過ごすことが多くなった。先週の3連休は本当に時間がたくさんあることを感謝しながら、家の片付けばかりしていた。今週は都内で桜の開花宣言があり、昨日は穏やかな週末、しかも増税前の土曜日ということもあり、東京の町は大勢の買い物客と花見客で賑わっていた。
花見といえば桜の木の下での宴会だが、私はあちこちの桜を見て回ろうと、世田谷、渋谷、目黒、明石町などを歩いてみた。今日は生憎の雨模様だが、週明けにはまた出かけようと思う。桜はたい焼きと同じように我々日本人は大好きだ。春の訪れを告げ、儚い瞬間に咲き、そして散る。夏は緑の葉が陽射しを遮り、秋には紅葉もする、一年を通じてとても色鮮やかな木だ。私の事務所の机、テーブルや椅子もブラックチェリーという名の桜。輸入材だが、家具としても人気の材だ。そう言えば先日立ち寄った塙保己一記念館で見た版木も桜の木だった。古くから我々の生活と密着していた銘木である。今日は桜餅でもいただこう。