母親が見せてくれた1枚の写真から。

Tokyo History

「人はいつまで少年でいられるか、それが問題だ。」
20代の頃、大先輩のコピーライターに書いてもらったコピーがいまだに自分の中にある。
最近、特に歳を重ねるにつれて、このコピーの魅力を思い返している。
私くらいの年齢になると「もう歳だから」、「いい歳をして」というお決まりの文句には、どこかに浅はかな、みっともないという意味合いが含まれている。でも、ここまで重ねてきた人生を振り返ってみても、まだまだドキドキしたいし、チャレンジは忘れたくないし、常識的な毎日では面白くないし、年齢には関係ない生き方が少年という言葉には含まれていると思うのだけど。

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母親にとっては、いくつになっても子供は子供。
田舎に帰った時、母親が茶箪笥から何気なく取り出したのが上と下のモノクロ写真。下の写真は私が1歳くらいの時だろうか。上の写真を見て、幼い頃、井戸の前で兄貴にいじめられて泣いた記憶が蘇った。なぜかその時に着ていた服までも思い出した。不思議な瞬間だった。
母親は時々この写真を見ては、兄ことを思い出し、私のことを思い出しているようだ。母にとって子はいつまでたっても子なんだなと実感する。

100年プリントの実証。
この写真は趣味で父が自分の暗室でプリントしたもの。農家だった父はクルマ、バイク、写真が好きな道楽者で、我が家の納屋の片隅には暗室があった。私が高校生の頃、その暗室で初めて現像とプリントもした。もちろんそこに写っていたのは、憧れの女子高生だった。
父がプリントしたこの写真は50年以上の時間が経過している。サクラカラーというフィルムメーカーがカラー写真を発売し始めた頃、100年プリントとキャッチコピーで謳っていた。まだ100年は経過していないが、50年以上色褪せずに箪笥の中に無造作に保存されているのだから、おそらく100年はもつだろう。
デジカメになってからはこのようなプリントを見ることはめっきり減った。デジタルは永遠と思いがちだが、実はあと数年ですべて消えてしまう、そんなリスクもあるという。もちろんその前にハードディスクが壊れてしまえは、簡単に失われる。子どもたちが小さい頃に撮りためた8ミリビデオも、まったく再生できなくなってしまっている、そんなご家庭も多いと思う。再生機がない。あってもまともに再生できない。修理すらできない。ソニーは何も補償もできない。じつはすでにそんな時代になっている。

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冒険や挑戦。錦織選手が世界のトップクラスでチャレンジしているのと同じように、我々もい歳をして挑戦することに気がつくことが大切だと思う。

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