小金井にある「大澤」という古民家のイタリア料理のリストランテ。
小金井はもともと湧水の多い場所。その起源は国分寺崖線(ハケ)によるもので、玉川上水のある台地から野川のある低地の崖線下へ水が流れ出しているのだと思われる。
その国分寺崖線下に、古くからある古民家を改装した素敵なイタリア料理リストランテ「大澤」がある。
もうずいぶん前になるが、小金井街道をクルマで通りかかった時に蔵を改装したカフェのようなレストランのようなお店があるのを見かけた記憶があり、最近改めてその前を通って、あっ、ここだと確認。
昨日は、久しぶりに東小金井にいる息子のところへ食料品の差し入れに行ったついでに、一緒に食事に行ってみようと思いだし、予約なしで訪問。
アイキャッチになっているのは、蔵を改装したカフェ。レストランは日本庭園を抜けた奥にある日本家屋。玄関から靴のまま上がれ、もとは居間だったと思われるメインのダイニングルームへ。幅のある縁側だったであろう窓際の席に。大きなガラスがはめ殺された窓の外には、緑がきれいな庭園が広がり、これだけでもとてもいい気持ちになれる。
黒服のギャルソンがメニューを紹介してくれ、日曜日はコース飲み。シェフおまかせのコースか、プレフィックスのコースかどちらかだというので、プレフィックスにして、それぞれ好みの前菜、パスタ、メインをセレクト。デザートとコーヒーも付いて6,264円。季節の食材を使い、まずまずの完成度のお料理はどれも美味しくいただけました。
古民家でもありながら、快適に過ごせるようにしっかりとリノベされてており、今は暑くもなく寒くもない、ちょうどいい季節だったが、夏でも冬でもおそらく気持ちよくお食事をいただけそう。
このクラスのレストランになると、何よりも静かに食事を楽しめるのがいい。息子ともいろいろな話しをできた。
昨日の午後、青山にある「POOL」で買ったTシャツにコットンパンツだったので、この服でもいですかと聞くと「どうぞ」と案内され、メニューの写真も「どうぞ」とそれほど堅苦しくないのも、小金井という立地ゆえか。でも、クルマ以外だとアクセスには相当不便なこの立地で、長年(17年になるという)お店を続けているのは、お客様がついているのだろうと思う。
ギャルソンに聞くと、大澤さんという方の祖先は藤原家に着いて京都から関東に上がり、以来36代目となる方がオーナーだという。この辺りには大澤姓の方も多く、小金井で大澤と言えば、くらいの名家だという。レストランとしてはまだ17年目で、蔵のカフェは最近オープンしたらしい。
蔵の前には広い駐車場もあるので、クルマでも大丈夫。
イタリア料理 リストランテ大澤