ドロップイン。
サーフィンにはさほどルールはない。
危ないと思ったら、海から上がる。
笑顔がなくなったら海から上がる。
先輩のサーファーからはそう教えられた。
でも、これだけは気をつけないといけないのがドロップイン。頭では分かっていたものの、波をキャッチできるようになり、うまくテイクオフすることに集中しすぎて、左右のサーファーに気がつかず、クラッシュ!という危険なアクションをついにやらかしてしまった。
この日(12月2日木曜日)は朝からいつものポイントに入っていた。平日なので週末ほど混んではいなく、顔見知りのメンバーがいい波をキャッチしていた。まずまずのサイズで、私もいい波だと思いテイクオフに成功したと思った瞬間、右から女性サーファーが来て、クラッシュ。幸い、彼女にも彼女のボードにもダメージはなかったが、私は右膝外側を強く打撲して、結果的には完治するまで2週間ほどを要した。歳をとると痛みがとれるのに時間がかかることを実感。ボードも右サイドロッカーにわずかなヒビ割れ。
ここのポイントはグーフィー波なので、右から乗ったサーファーに優先権がある。右からテイクオフしてきたらあとから(左から)テイクオフするサーファーはテイクオフを止めて波を譲らなければならない。一つの波には一人のサーファー、これが唯一のルールだと教えられていた。が、まだまだ視野が狭いので、自分のテイクオフに精一杯なこともあり、このようなクラッシュという顛末となってしまった。
上の写真は、岸から見たグーフィーの波。左方向へ波は割れていく。この波に2名のサーファーがテイクオフしようとしている。AさんとBさん。この波の優先権はAさん。Bさんはここでストップしなければならない。私はBさんのポジションで右からやって来たAさんとクラッシュしてしまった。これがドロップイン、前乗り。以来、友人からはMr. Drop Inという名誉な称号をいただいた。