何十年ぶりかの田舎のカフェ、「うた種」。
高校生の頃、不便なところにある喫茶店(当時はカフェなんて言葉も知らなかった)に行くのがドキドキだった。
そのお店にはきれいなお姉さんがいるという噂で、クルマでないと行けない不便なところまで、免許を持っていて、自宅のクルマを乗り出せる友人にお願いして何度か行ったことがあった。
当時は「風景」という名前で、私が上京してしばらくは営業をしていたが、しばらくして閉店し、以来長い間閉店のままだった。そのお店のある前の国道を通って実家に帰っていたので、空き店舗をいつも横目で眺めていた。
そのお店が去年からとつぜん営業を再開した。「うた種」という名前で。
しかも、dトラベルの群馬特集にも紹介されていた。
で、先日、田舎に帰った時にちょっと時間があったので、初めて寄ってみた。
結婚して中之条(地元の町)に来て、手芸の店をやりたかった奥さんの夢を叶えたのが、このお店だという。
もう40年も前の話しをしたら、そういうお客様が多いです、とのこと。
そう言えば、風景の時のきれいなお姉さん、私が大学に入る直前の春休みに教習所で免許をとる時に、一緒だった。もちろん声をかけてお名前を聞くなんてことはできませんでしたが、中之条の方だったんだと思います。あの人は今どうしているんだろう。