東京の未来って?
最近、トキワ荘に初めて行ってみた。
正しくはトキワ荘跡で、すでにトキワ荘はなくなっており、近くに官民協業で「トキワ荘通りお休み処」というトキワ荘記念館のような施設が完成していた。
今から半世紀ほど前に、手塚治氏を始め、多くのマンガ家たちがこのアパートに暮らしながら、アトムやドラえもんなどの未来を生み出していた。
そして50年が経た21世紀の今、本当にロボットが身近になり、彼らの描いたイマジネーションが現実のものとなっている。
でも、虎ノ門ヒルズの開業に伴い、未来の東京を見ようというメッセージとともに、トラのもんなるキャラクターが登場した。
でも、それは、ドラえもんそのままで、未だ藤子不二雄氏が描いた未来をそのまま継承している。
つまり、50年前の未来の夢は、今でも変わらず我々にとっても未来ということなのだろうか。
それとも100年後、22世紀の新しい夢を紡ぎだすことができていないのだろうか。
半世紀前にこんな高層ビルだらけの東京を誰が夢見ただろうか。
確かにだれもが想像しなかった東京の姿が目の前にある。でも、そこにはドラえもんやアトムのようなワクワク、ドキドキがない。
高層ビルやタワーはできても、ドキドキは作れないとしたら、ちょっと100年後の東京はちょっとさみしいかな。