Tokyo Nice

人形町の鰻屋「梅田」。満席もベア効果?

先日、商用で久しぶりに人形町を訪れた。
昼前に着き、早目のランチに行こうと誘われ「梅田」という鰻屋さんに。2階の席に案内され、まだ冬なのに鰻というのも贅沢だな、というか鰻屋さんに入ること自体が久しぶり。昼時間になるとゾロゾロとお客さんが入ってきて、2階は満席に。みな背広姿の社用族。このお店の名物は白焼き丼らしい。やっぱり江戸の鰻は美味しいねという感じで、みなさん美味しそうに鰻を食べている。
もちろん、私も鰻重をいただき、最後にお善哉まで出てきて、久しぶりに東京ならではの江戸前ランチをいただきました。

ちょうどこの日、大手各社のベアニュースが話題に。政府からの強い指導のもと、大手自動車や電機メーカーはみな満額回答で、20年近くベースアップがなかった成長のない時代からいよいよ脱却かという明るいニュースだった。その影響があるのか、みなさんランチから贅沢な鰻をいただくような気分になっているとしたら、まさにこれが景気の気なんだろうと思う。気持ちひとつで景気は変動する生き物のようなものだから、みなさんの気持ちが上向きになり、日々の生活でお金を使う気持ちになることが大切だと思う。ここ数年、私も含め誰もが堂々と安物買いをするようになっていた。かつて、と言っても随分前だが、メニューを選ぶ時はちょっといいもの、高いものを選ぶ方が気持ちよく感じたし、安いものを持つことにちょっと恥ずかしさを感じることもあった。スーツは百貨店ではなく必ずブティックに行って買った。今ではそのほとんどが姿を消し、コムデくらいしか残っていない。そんな消費のマインドになれるかどうかは自分の給与が増えるかどうかに直接つながる。一緒にランチに行ったメンバーは、まだ給与が上がるかどうかは分からないと言っていたが、我々世代はもういいけど、若い世代の社員の給与はぜひとも引き上げていただきたい。結局大手企業の経営者、特にクルマや家電など輸出企業の経営者は、円高のせいにしてここ何年もベアを行ってこなかったことの行き着く先が持続的な不景気だったということに気がついて欲しい。今回のベアをきっかけに、今年から永続的に若い世代のベアは行って欲しい。若い世代の気が明るくならなければ、この国の未来はない。

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