Tokyo Style

ル・マン24時間とサッカーW杯、そして全米オープン。

この週末はビッグイベントだらけだ。
サッカーワールドカップが開幕し、日本の初戦は明日の朝。
今夜から明日の夜まではル・マン24時間レース。
そして全米プロゴルフも今週末だ。

実は1991年のル・マンのサーキットにいた。
プレスルームからずっとレースを観戦し、日曜日の夕方3時頃だったと思う。残り1時間くらいになってそれまでトップを階調に走っていたシルバーアローのメルセデスがピットイン。しかしなかなかピットアウトせず、プレスルームからパドックを見下ろすとクルマから白煙が。オーバーヒート?そのままメルセデスはピットから出ることができず、あっという間にたしか2周遅れだったマツダがついにトップに踊りでた。
「プルミエール、マツダ、ジャポネ!」場内アナウンスをかき消すほどの甲高いロータリーのエグゾーストノートを響かせ、残り1時間のル・マンで日本車がトップに出た。ドライバーは外人3人組だったが、レナウンカラーのロータリーのワークス車だった。以来、日本人ドライバーは関谷さんと荒さんの二人が優勝経験はあるが、日本車の優勝はまだない。
今年のル・マンはトヨタワークスの復活で、中島悟さんの息子、一貴がなんとポールポジションをとったという。今夜のスタートが楽しみだ。

プロのプレーは本当に凄い。
サッカーワールドカップもフランス大会の開幕戦を見た。
1998年、パリのサンドニスタジアムだった。
当時のフランスチームはジダンがリーダーでチームを引っ張り、結果的には優勝まで上り詰めた。開幕当時、パリに滞在していて、一緒に行っていた新聞社の偉い人がアメリカの知人に電話をしてチケットをお願いしたら、翌日の開幕戦当日、フロントにチケットが届いたのは驚いたが、スタジアムに行ってみてさらにビックリ。回りの席はみんなブラックスーツの連中だった。もちろんフランスチームを応援していたので、私もフランスを応援した。あの時のチケット代がいくらだったのか覚えていないが、そのくらいいい加減な時代だったのが懐かしい。
たしかフランス大会は日本も初めて出場した大会だが、今では出場は当たり前でベスト16も最低限。今回は優勝も狙うとメンバーも言っているので、隔世の感だ。
ところで、昨日と今朝のビックマッチを観て、本当に世界一流のプレイヤーの一瞬のベストプレーは凄い。100分近く走り回って、その瞬間の爆発力は凄い。ネイマールのゴールもよかったが、タイミングを外したオスカルのシュートはプロの技だ。オランダのロッペンの個人技も相変わらず冴え渡っていたが、ファンペルシーのヘッドシュートは今まで見たことのないプレーだった。果たして我らが日本のチームにこれだけのプレーが出るだろうか。相当世界の舞台で経験を積まないと、なかなかこんなスーパープレーは出ないと思うが、明日のゲームは楽しみだ。

今夜から徹夜で応援だ。
ゴルフの全米オープンも開幕中だ。松山くんも頑張っている。さぞかしひと足先にプロになった石川遼くんはそうとう悔しい思いをしていると思うが、これも実力の世界の厳しさだ。海を渡ったマー君は世界一に近づいているが、ハンカチ王子の斉藤くんは苦しんでいる。女子ゴルフもアマチュアがどんどん出てきて、プロもタジタジなのも凄いことだ。
思うのだが、若い世代のアスリートは世界に対峙するだけの実力を持っている。あとは経験を積めば、本当に世界一に近づけることができると思う。まずはサッカー、そしてル・マン、松山くんも頑張って欲しい。今夜から寝不足で応援しよう。

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この季節のフランスは夜が短い。日が暮れるのは午後11時頃。サーキットで見る夕暮れは美しいが、魔物が潜んでいると言われた。今夜のサルテ・サーキットにはどんな日没が訪れるのだろうか。

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