Out of Tokyo

今シーズン最後の収穫のお手伝いに@リュー・ド・ヴァン。

11月。
ワイナリーにとって一年で一番忙しい収穫シーズン。毎週末収穫ボランティアがたくさん訪れる長野県東御市のワイナリー、リュー・ド・ヴァン。今シーズン最後の収穫のお手伝いに11月2日の日曜日出かけてきた。
あいにくの天気予報だったが、雨もふらずに風もなく、穏やかな収穫日和になった。この日はカベルネ・ソービニオンの収穫。標高の低い畑なので、気温もそれほど下がらず、暖かな収穫作業となった。

今シーズンは夏に雨が多く、突然の雹にも何度も襲われ、農家さんにとっては大変なシーズンだったと思われる。さらに2月のドカ雪に被害の跡もまだそのまま残されている風景もあちこちで目にする。自然相手の農業は気候変動にもっとも影響を受けやすい。1年に1度だけの機会を自然の気まぐれであっという間に失ってしまうこともままある。しかし世の中では健康志向の高い需要が旺盛で、無農薬ですか、有機栽培ですかということが選択基準になることも増えてきている。もちろん無農薬や有機で作られたものはいいが、それに値するだけもコストを支払うことへの覚悟も必要だと思う。いいものを安く買う傾向がますます顕著になってきているが、これだけ手間暇のかかる農産物を安く買うことへの申し訳なさのような気持ちを抱くようになるのも、このような貴重な体験をすることによって得ることができる。

1本のワインにどれだけのぶどうが必要なのか?それだけのいいぶどうを育てるのには、それだけの時間と手間暇が必要なのか?ガラスの瓶に入れて、赤道を超えてやってくるインポートワインが1,000円にも見たない価格で販売されていることは、理解できるだろうか?きっとその背景には低賃金で重労働を強いられている労働者たちの苦悩も見えてこないだろうか。正しい物の値段を見極める目を持たなくては、このような生産者の未来はない。

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